・ディーラーと民間工場
車検を扱っているところは多くあり、それぞれに特徴があります。
まずは自動車メーカーのディーラーであり、こちらはもっともスタンダードな手法の一つです。
自動車メーカーの資本がありますので、設備や技術などが高水準でまとまっているのが魅力となっています。
土日祝でも車検を受けられるのも魅力です。
一方で値段は高めのことが多く、安く車検を通したい場合にはやや不向きとなっています。
しかし、安心感を求めてディーラーに持ち込む方も多く、存在感は健在です。
民間の整備工場も定番となります。
こちらのメリットは安く車検を通せる可能性が高い点です。
あまりお金をかけたくないと考えている場合には打ってつけと言えるでしょう。
デメリットとしては、工場によって差が大きい点が挙げられます。
大人数でやっているところ、少人数でやっているところ、設備の充実度など工場によって大きな差がありますので、あまり良くないところに持ち込んでしまうと不満を感じてしまうかもしれません。
逆に、技術や設備が良いところに当たった場合は、ディーラーに負けず劣らずの満足度を得られる可能性もあります。
ギャンブル的な要素がありますので、そこはしっかりと把握しておかなければいけません。
私は長年、アイックス車検という車検工場で車検をしています。
地元でも見積・点検から丁寧に対応してくれると評判の工場なので、北海道にお住まいの方なら聞いたことがある名前かもしれません。
この車検工場を知ったきっかけは友人からの紹介でした。やはり一番参考になるのは、その工場を利用した人の生の声ですよね。
良い工場を見つける秘訣は、ネットや知人に日頃からおすすめの工場を聞いておくことなのです。
・車検を扱うフランチャイズ
近年、車検の分野で存在感を放っているのが、車検を専門に扱っているフランチャイズ店となっています。
直営店、民間工場をフランチャイズ化しているところなどがあり、こちらの大きなメリットはどこで車検を頼むにせよ、同じレベルの検査が行われる点です。
フランチャイズには良いところ、悪いところがありますが、基本的には技術といった点が均一化されます。
そのため、系列店ならばどこであっても、一定の水準の検査を受けることが可能です。
車検では、一体どれくらいの金額を払わなければいけないのか不明なケースも多くあります。
実際に見てみないと分からないという側面もあるので仕方がないのですが、部品の交換などで予想外に高い金額を請求されることも珍しくはありません。
しかしフランチャイズ店ならばそのようなことはなく、値段の根拠が明確です。
値段も安めに設定されている場合が多めとなっています。
逆にデメリットは、検査がくまなく行われるわけではない点です。
値段を抑える意味合いがあるのでしょうが、車検を通す場合に必要なところ以外には触れられない可能性が高めとなっています。
この点を良いと捉えるか、悪いと捉えるかは人それぞれではないでしょうか。
・カー用品店とガソリンスタンド
車を利用するならば、カー用品店は避けては通れません。
全国展開しているカー用品店などでは、車検のサービスも手がけています。
車検のフランチャイズ店と似た特徴を持っており、値段は安めです。
また、気軽に依頼することができるのが魅力と言えるでしょう。
カー用品店は車を持っている方なら訪れる機会が多く、相談しやすい環境と言っても過言ではありません、
一方で、設備といった面ではやや劣ってしまうことが多く、しっかりと点検してもらいたいと考えている方の場合は不満を感じてしまう可能性があります。
同様に、気軽に訪れることができる店がガソリンスタンドです。
全てのガソリンスタンドで車検を受け付けているわけではありませんが、中には国家整備士を配置しており、車検のサービスを手がけているガソリンスタンドも多くあります。
そのようなガソリンスタンドが近くにあるならば、気軽に車を持ち込めるでしょう。
また、値段も安価に設定されていますので、財布にも優しいのが魅力となります。
デメリットは、サービスの質です。
整備士の方の腕の差がありますし、設備の面でも他の工場と比べると劣っています。
そのため、不安を感じてしまう方もいらっしゃるでしょう。