何から何まで自分でやるの?ユーザー車検の受け方

・一般的になったユーザー車検

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車検は業者に任せてしまうもの、そのようなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
自動車が家にあるならば簡単な整備はできるでしょうが、それ以上の技術を持っている方はあまりいらっしゃいません。
しかし、実は業者に依頼しなくても車検を通すことは可能です。
全ての過程で業者に依頼せず、自分の力のみで車検を通す手法はユーザー車検と呼ばれています。

実のところ、昔は前述のイメージ通り車検を業者に任せてしまうのが一般的でした。
しかし、1990年頃から状況は変わってきており、この頃からユーザー車検の知名度が上がっています。
その理由としては、ユーザー車検について記載された本が多く発売されたというのが大きいでしょう。
車検の費用を抑えるためにユーザー車検を積極的に行おう、そのような趣旨のガイドブックが1990年代に多く登場しました。

そのため、ユーザー車検を行う方が増えたと考えられます。
当初は車検場側はユーザー車検に対して対応していたとは言えない状況でした。
しかし、規制緩和により車検場側もユーザー車検を受け入れられるようになり、すっかり定着しています。
自分で整備などを行えるならば、費用を抑えられるユーザー車検はオススメです。

・特徴と流れ

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ユーザー車検の最大の特徴は、自分で整備などの行うことです。
まず一般的なユーザー車検の流れを紹介させて頂きますが、最初に行うのは書類を用意することとなっています。
車検証や自動車税納税証明書など計五種類の書類を用意しなくてはいけません。
次に24ヶ月点検整備を行いましょう。

こちらは必ずしも車検時に行わなくても良いのですが、車検時にまとめてやっておくのが一般的です。
計56箇所について、問題がないことを確認する必要があります。
そして、陸運局に車検の予約を入れましょう。
車検の当日、自動車を陸運局に持ち込み、書類を提出します。

以降は、基本的には他の車検と変わりません。
現在、車検では一般的にマルチテスタータイプが使われています。
同一性の確認・外観検査、サイドスリップテスター、スピードメーターの精度検査を始めとしたマルチテスターによる検査といった具合に進んでいくことが多めです。

他の車検と検査内容は変わりませんが、全ての対応を自分で行わなければいけません。
当然ですが、自動車に対する深い知識、点検の実力といった点が問われることとなります。
しかし、ユーザー車検を利用すれば間違いなく自動車や車検に関する知識が増えるでしょう。

・メリットとデメリット

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ユーザー車検は、他の手段にはないメリット、デメリットがあります。
最大のメリットは、やはり費用を大幅に抑えられる点ではないでしょうか。
業者が手を出すことが基本的にありませんので、その分の代金を全てカットすることができます。
車検をなるべく安く通したいならば、ユーザー車検に手を出す価値はある、そう言っても過言ではありません。

車検や自動車について詳しくなるのもメリットです。
一方でデメリットは、誰でも利用できるわけではない点ではないでしょうか。
確かに、努力次第ではユーザー車検を通せるようになるかもしれません。
しかし、やはり無理だと感じてしまう方も多くいらっしゃいます。

知識などが足りていない場合は、相当の勉強をしないと難しいでしょう。
また、平日に時間が取れないと利用できない点もデメリットとなっています。
陸運局は役所と同じく、土日祝は休みです。

そのため、土日祝しか休みを取ることができない場合には、ユーザー車検を利用することができません。
どうにかして平日に休みを取る、車検代行を利用する、諦めるなどの選択肢から今後の対応を選ぶこととなります。
しかし、ユーザー車検は他の方法にはない魅力がありますので、整備や知識に自信があるなら挑戦してみても良いでしょう。"

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